知識とは、先人の残してくれた財産です。我々の営む、印刷と言う生業(なりわい)も、15世紀の中ごろ、ヨハネス・グーテンベルクが、活版印刷を 発明したおかげで、成り立っています。その100年後には、ベルギーで、世界最古と言われる、印刷会社(出版会社)ができました。
それ以外にも、大勢の先人たちの、日々努力の積み重ねがあったからこそ、今があります。 まずは、その先人たちの教えを大事に、繰り返し繰り返し、行うことで、習得していきます。この段階が『守』です。
そして、次の段階『破』では、いただいた知識に、知恵を加えていきます。 『知恵は、環境の贈り物』と言う言葉があります。 もっと良くできないだろうか、もっとお客さまに喜んでもらうには、様々な、努力をします。新たな技術も開発され、セオリーも変わり、その環境に合わせた仕組みに、変わっていかねばなりません。 だから、どんどん試すのです。試すと、最初は、まず間違いなく失敗します。でも、あきらめずに、工夫し試します。成功するまで、あきらめずに挑戦し続けます。こうやって実践してこそ、先人の教えを、自分のものにすることができるのです。
そして、『離』の段階です。 『稽古とは一から習ひ十を知り 十よりかへるもとのその一』と言う狂歌が『利休百首』にあります。 一言でいえば、これこそ『離』を端的に、表したものと言えます。 離れることにより、自由自在の世界が現れます。まさしく、自分の型を得られます。そして、これが、次世代に伝える、新たな知識となるのです。 この知識を生み出し、伝えることで、自社の特長を確立し、社会に貢献し続けていける企業を目指しています。
アドヴォネクストは、2008年、百周年を迎えることができました。 百年前は、石版印刷技術で、お客様のご要望にお応えしていました。今は、コンピュータを駆使し、紙にこだわらない、IT技術で、お客様のご要望にお応えしています。 また、21世紀は、モノ中心の時代から、心とこころを結びつける時代になると思います。これからは、人間力を高めることも、必須の時代になってきました。 効率だけを、利益だけを、目指すのではなく、係わった仲間達すべてが、いきいきと仕事ができる会社を作り、お世話になった、お客様に感謝し、これからも、いや、これまで以上に、ご愛顧いただける企業を目指していきます。
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